作品を守る!搬送時に役立つ梱包・保護のアイデア

梱包

イベントや展示に作品を搬入するとき、ちょっとした衝撃や水分で、せっかくの刺繍がくしゃっとなってしまうことがあります。とくに布や糸は繊細なので、丁寧に仕上げたぶん、移動中の扱いにも気を使いたいですよね。

この記事では、わたしが実際に使っている、刺繍作品を安全に運ぶための梱包や保護の工夫をご紹介します。

ふんわり包んで守る梱包の基本

まず心がけたいのは、「圧をかけず、やさしく包む」こと。完成した作品は、プチプチ(エアキャップ)やキルト芯でくるむと安心です。特にフレーム入りの刺繍は、ガラスや枠に負担がかかりやすいので、角を重点的に包みましょう。

小さな平面の刺繍は、ビニール袋に入れて湿気や汚れを防ぎつつ、布を間に挟んで重ならないように並べると型崩れを防げます。複数ある場合は、仕切りのあるケースや書類用の箱を使うと中で動かずに安心です。

作品が厚みのあるタイプなら、段ボールや布製ボックスにクッション材を敷いてから入れると、衝撃が和らぎます。重ねるときも、軽いものから順にしておくと、荷崩れを防げますよ。

運搬ケースや段ボールの選び方

移動中の安全性を考えると、梱包だけでなく入れる箱やケース選びも大切です。わたしがよく使うのは、浅めの段ボールと、上が大きく開く布製ケース。どちらも中身が見やすく、出し入れしやすいのがポイントです。

段ボールを使う場合は、作品の大きさに合わせて緩衝材をしっかり詰めておくと、揺れや衝撃に強くなります。ケースの内側に、タオルやバスタオルを敷いて、底のクッションにするのもおすすめ。軽量の作品なら、100円ショップの仕切りボックスを活用するのも便利です。

わたしは段ボールの外側に「天地無用」「割れ物注意」などのシールを貼って、家族や宅配業者さんにも分かりやすく伝えるようにしています。小さな気づかいが、大切な作品を守ってくれます。

当日を安心して迎えるためのひと工夫

搬送準備が整ったら、当日の動線や設営の手順もシミュレーションしておきましょう。どの作品をどの箱に入れたかをメモしておけば、現地で慌てずに取り出せます。わたしは毎回、持ち物リストと一緒に簡単な配置図も描いています。

会場によっては、搬入口が狭かったり、階段移動があったりすることも。キャリーケースや台車が使えるかどうか、事前に確認しておくと安心です。天候によっては、箱の上にビニール袋やレジャーシートをかけておくと、突然の雨にも対応できます。

「無事に届いてくれますように」と思いながら丁寧に包んだ作品が、会場できちんと並んだときのうれしさは格別です。梱包も展示の一部と考えて、作品を最後まで大切に扱っていけたら素敵だなと思います。