刺繍が完成したとき、「このまま飾れたらいいのに」と思ったことはありませんか?実は、刺繍枠に張ったまま飾るだけで、とても素敵なインテリアになります。枠の丸みや木のぬくもりも、作品の一部として空間に優しくなじんでくれるんです。
この記事では、刺繍枠を使った飾り方の基本と、飾りやすいサイズ感、ちょっとした工夫をご紹介します。
枠ごと飾るとやさしい雰囲気が広がる
刺繍枠をそのまま使うと、ナチュラルであたたかみのある飾りになります。フレームのように角張っていないので、空間の中で柔らかく映え、刺繍のやさしさを引き立ててくれます。作品をきゅっと張って留めるだけで、特別な加工をしなくてもすぐに飾れるのも魅力です。
飾り方は、壁にひもで吊るしたり、フックにひっかけたりと手軽な方法でOK。裏にリボンを通して輪にすれば、ピンや画鋲で固定しやすくなります。また、小さなイーゼルやスタンドに立てて棚に置くのもおすすめ。植物や雑貨と一緒に並べるだけで、やさしい雰囲気のコーナーができあがります。
刺繍が完成した喜びを、すぐに飾って楽しめるのは枠ならでは。制作のモチベーションにもつながりますよ。
飾りやすいサイズとデザインのポイント
インテリアとして使いやすいのは、直径10〜15cmくらいの中サイズの刺繍枠。場所を選ばず飾りやすく、ひとつでも存在感があります。あまり大きすぎると枠が目立ちすぎたり、壁に飾りにくく感じたりするので、最初はこのサイズから試してみると良いかもしれません。
図案は、中央にモチーフを置く構成がまとまりやすくておすすめ。お花やリース、イニシャルなど、形がはっきりしたものが枠とのバランスも取りやすくなります。色は空間になじむよう、背景や糸のトーンを落ち着かせると飾りやすく、逆にアクセントとして使いたい場合は明るめの色を選ぶと良いです。
わたしも、展示で余った作品をそのまま枠ごと壁に飾っていますが、ふと目に入ったときにほっとするような存在になっています。
ちょっとの工夫でインテリア性がアップする
刺繍枠をそのまま使うだけでも十分素敵ですが、ひと工夫加えることでぐっと完成度が上がります。たとえば、木の枠にオイルステインやアクリル絵の具で色を塗ると、空間の雰囲気に合わせた統一感が出せます。白に塗るとナチュラルで軽やかに、黒やブラウンなら落ち着いた印象に仕上がりに。
また、枠のふちにレースやリボンを巻いたり、布端にビーズをあしらったりするのもおすすめ。刺繍部分だけでなく、全体を「作品」として見せる気持ちで飾ると、自分の中でも達成感が深まります。
わたしは季節に合わせて作品を入れ替えたり、ミニサイズの枠を複数並べたりするのが好きです。刺繍を暮らしの中に取り入れると、いつもの部屋が少しだけ特別に感じられるから不思議です。