小さな刺繍でイヤリングを作ろう!布の選び方やコツ

手作りアクセサリー

刺繍を使ったアクセサリーの中でも、耳元でゆらっと揺れるイヤリングは、見る人にも刺す人にも楽しさが詰まったアイテムです。小さな布の中にちょこんと刺した図案が、日常の装いにやさしく寄り添ってくれます。

この記事では、刺繍イヤリングを作る際の布選びやモチーフの配置、パーツの仕立て方まで、ひとつずつ丁寧に紹介します。

刺繍に向いた布とモチーフの選び方

イヤリングに使う刺繍布は、仕立てやすさと針の通りやすさのバランスが大切です。わたしは厚みのあるリネンやコットンリネンをよく使います。しっかりしているけれど刺しやすく、作品としての形もきれいに出るんです。

モチーフは、図案サイズが直径2〜2.5cm以内に収まるような小さなものがおすすめ。お花、イニシャル、幾何模様など、くっきりとした形がよく映えます。あまり細かすぎると糸が混み合って見えづらくなってしまうので、線が少なめの図案を選びましょう。

刺繍糸は2本取り程度がバランスよく仕上がります。布目やモチーフの太さに合わせて、少し調整してみるのも楽しいですよ。

接着の下準備と裏面の安定感

刺繍が完成したら、裏側の処理を整えて、土台となるパーツにきれいに貼れるよう準備をします。フェルトや接着芯を当てて裏面を安定させると、ヨレたり浮いたりせず、仕上がりがしっかりします。わたしは柔らかめの接着芯を使うことが多いです。

モチーフを切り抜くときは、完成サイズより少し大きめにカットしておき、あとからサイズを微調整します。布の端がほつれそうなときは、薄く手芸用のボンドを塗っておくと安心です。

丸皿のパーツや包みボタン型の台座に貼る場合は、中央にきちんと配置することがポイント。歪みがないよう、先に軽く位置合わせをしてから本接着に移ると失敗が少なくなります。

パーツ選びと仕立てのポイント

刺繍パーツを金具に取りつけるときは、アクセサリー全体のバランスを意識しましょう。

イヤリング金具やピアス金具は、貼り付けタイプの丸皿式が使いやすく、裏にしっかり接着できるのが特徴です。金属と布の接着には、手芸用またはアクセサリー専用の強力接着剤を使います。

裏から金具の根元が見えてしまうのが気になる場合は、小さなフェルトを丸く切ってカバーにすると見た目が整います。裏も丁寧に仕上げると、作品としての完成度がぐっと高まりますよ。

最後に左右のバランスを確認して、位置や傾きが揃っているかをチェック。完成したイヤリングは、台紙にセットすると販売やプレゼントにもぴったりです。小さな刺繍が誰かの耳元でゆれている光景を想像すると、つくるたびにあたたかい気持ちになります。