はじめてのクロスステッチ!図案作りのコツを紹介

クロスステッチ

クロスステッチは図案に沿って刺していく作業ですが、自分で図案を描けるようになると作品づくりが一段と楽しくなります。とはいえ、いきなり図案作成に挑戦するのは少しハードルが高く感じるかもしれません。

この記事では、初心者でも気軽に取り組める図案作りの方法として、「フリーハンド+方眼紙」のステップを紹介します。思いついたアイデアをかたちにする楽しさを、少しずつ広げていきましょう。

モチーフ選びは「身近で単純なかたち」から始める

初めて図案を描くときは、複雑な模様よりも、わかりやすい形をテーマにするのがポイントです。たとえば、四つ葉のクローバーや小鳥、マグカップやお花など、輪郭がはっきりしていて特徴のあるものを選ぶと描きやすくなります。

イラストが苦手でも、丸や三角などの形を組み合わせるだけで、それらしいモチーフが出来上がります。

下描きは、ノートやコピー用紙などに鉛筆でラフに描いてOK。きれいな線でなくても構いません。後で方眼紙に写しながら整えていくため、まずは思いつくままに線を引いてイメージを形にすることが大切です。

自由に描いているうちに「これ、図案にできそう」と思えるかたちが自然と見えてきます。

フリーハンドの絵を方眼紙に落とし込んで整える

ラフスケッチが描けたら、それを方眼紙の上に置き換えるステップに入ります。方眼紙は1マスが1ステッチの単位。ラフ画を見ながら「ここは縦に3マス」「斜めに1マスずつ」など、形のバランスを確認しながらマス目を塗っていきます。

まずは鉛筆で軽く描き始め、全体の輪郭が整ってから清書に入ると、図案全体がまとまりやすくなります。

ポイントは、あらかじめ方眼紙の中央に印をつけておくこと。中心から左右対称に展開する図案であれば、配置のズレを防げます。また、細部を詰めすぎず、少し余白を持たせたほうが刺しやすく、布に置いたときもゆとりのある印象に仕上がります。

色づけと整理で「刺したくなる図案」に仕上げる

マス目で構成された図案が描けたら、次は色づけです。色鉛筆を使って塗り分けたり、番号を振って糸色を指定したりしておくと、実際に刺すときに迷いません。

色合いは自分の好みに合わせて調整して大丈夫。図案上で多少くすんで見えても、糸で刺すと鮮やかに映えることが多いです。

完成した図案はスキャンして保存したり、コピーして色違いで試したりするのも楽しい使い方です。慣れてきたら、繰り返し模様や額縁のような装飾を加えてみるのもおすすめ。小さな図案ひとつからでも、オリジナルの世界が広がっていきます。

完成図を見て「これを刺したい」と思えるところまで整えると、次の制作が待ち遠しくなりますよ。